導入事例
Case study
水環境を変える、ポエマのマイクロナノバブル技術の力
弊社のマイクロナノバブル技術は、超微小の気泡を水中に発生させ、物理的・化学的なプロセスを通じて海・河川での底質・水質を改善します。具体的な導入事例として、工場の廃水処理プラントでは、マイクロナノバブル発生装置が有機物の分解や浄化効果を高め、放流水の水質改善に寄与しています。また、漁業・農業においても、マイクロナノバブル水が溶存酸素量をアップさせ、それぞれの生育・生長環境を向上させます。
これらの技術は弊社独自のシンプルな微細孔方式のマイクロナノバブルによって実現が可能となり、環境改善や持続可能な安全安心な生物資源利用に貢献しています。
Case Study 01 植物の生長促進におけるマイクロナノバブルの効果
マイクロナノバブルは植物の生長を促進します。水中に気泡が長く維持されることで、植物は多くの酸素を効果的に吸収。水道水で育てたものよりも大きく生長することが、さまざまな植物により確認されています。野菜の出来高アップ、生長期間の短縮に効果的です。
特に水耕栽培では、液肥中に酸素が常に求められますが、マイクロナノバブルは表面がマイナスに帯電しているため、プラスに帯電している肥料、NH4+、K+、Ca+、Fe+などを表面に引き寄せる性質があります。肥料が吸着したマイクロナノバブル水を根から吸収することで、肥料が効率的に吸収され、生長を促進。ラディッシュのプランター栽培、パクチーの水耕栽培にてそれぞれ収穫量が約1.4倍増加、という結果も出ています。
ラディッシュのプランター栽培
結果(プランター栽培)
●マイクロナノバブル
重量(g) | 全長(cm) | 根(cm) | |
---|---|---|---|
A | 26 | 29 | 8 |
B | 20 | 27 | 8 |
●水道水
重量(g) | 全長(cm) | 根(cm) | |
---|---|---|---|
A | 12 | 20 | 7 |
B | 9 | 19 | 8 |
●成長比
重量(g) | 全長(cm) | 根(cm) |
---|---|---|
2.1倍 | 1.4倍 | 1.1倍 |
マイクロナノバブル水と水道水におけるパクチー生長の比較
Case Study
02
養殖場における貧酸素状態の
改善、
収穫量アップへの寄与
魚類は、水中に溶けこんでいる酸素を取り出して呼吸、生長しています。そして、水中の溶存酸素量が不足すると死に至ります。多くの魚介類を取り扱う水産業者において、水槽内の貧酸素問題の解消は大きなメリットとなります。
弊社のマイクロナノバブル発生装置は、穏やかにマイクロナノバブルを水槽内へ放流するため、稚魚や卵を傷付ける心配もありません。酸素発生器との組合せで、溶存酸素量を通常の散気管と比較すると桁違いにアップでき、養殖育成槽の収穫量アップにも寄与します。種苗槽では、穏やかな水槽環境下で稚魚を育てることもできます。
Case Study 03 排水処理における生物分解促進
生物濾過槽における溶存酸素量(DO)の向上にも役立っています。マイクロナノバブル発生装置を用いて、曝気槽内の溶存酸素量を効率よく上げることで槽内の好気性菌を活性化させ、有機物質の分解を促進させます。設置後の水質データからも分かるように生物化学的酸素要求用(BOD)・科学的酸素(COD)とも減少し、水質が改善されます。
原水槽 | 2021年 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1月7日 | 2月7日 | 3月8日 | 3月30日 | 4月20日 | 5月25日 | 6月23日 | 7月13日 | |
水素イオン濃度(PH) | 4.5 | 7.9 | 5.1 | 7.1 | 6.9 | 6.8 | 6.6 | 7.3 |
生物化学的酸素要求量(BOD) | 5500 | 4700 | 11000 | 2000 | 3500 | 3600 | 2900 | 1700 |
化学的酸素要求量(COD) | 1800 | 1500 | 3400 | 780 | 1400 | 1100 | 950 | 480 |
浮遊物質量 | 110 | 74 | 24 | 30 | 46 | 27 | 32 | 110 |
ノルマルヘキサン抽出物含有量 (動植物油脂類含有量) |
300 | 100 | 30 | 130 | 120 | 50 | 120 | 160 |
Case Study 04 海、河川、池の底質改善(ヘドロの浄化)
ヘドロ(底泥)問題
水の流れが滞りやすい海、河川、湖沼などの水底では、生活排水や工業排水により排出された有機物や排水中の窒素やリンをエサとするプランクトンの死骸などが堆積しています。いわゆるヘドロ(底泥)です。一般にヘドロは、微生物の働きにより自然と分解されますが、人間活動の多い場所では、微生物がヘドロを分解するのに必要な酸素が不足し、堆積してしまいます。この堆積したヘドロは、悪臭の原因となる硫化水素を発生させ、そこに住む水生生物の生息環境を悪化させてしまうため、病気の原因、また漁獲高減少の原因となることもあります。
マイクロナノバブル技術によるヘドロ浄化
弊社のマイクロナノバブル技術は、ヘドロの堆積した貧酸素状態の水底に効果的に酸素を送り込むことができます。マイクロナノバブル発生装置で生成された気泡は、マイクロナノサイズの気泡であるがゆえに、通常の気泡のように容易に浮上することなく、水中に長く滞留します。それに加え、気泡中の気体が水中に移動しやすい状態になっているため、効率よく気体を水に溶かすことができます。生成された気泡は、水の流れに従って移動するため、ヘドロ内部にも侵入。その結果、ヘドロ内部の好気性菌に効果的に酸素を送ることができ、好気性菌の活性化を促進することで汚泥・ヘドロの原因である嫌気性菌を分解。底質改善を行い、自然環境を壊すことなくヘドロの浄化が可能となります。
ヘドロ減容記録
ヘドロの厚さ:80cm
ヘドロの厚さ:33cm
ヘドロの厚さ:30cm
ヘドロが分解されて無くなり砂利に